今回の保有株銘柄分析は2022年5月13日に最新の決算が発表されたジーテクト(5970)です。
12期連続増配中で株主還元にも積極的な企業です。(来期も13期連続の増配予想)
まずはどんな企業か知る所から始めていきましょう。
ジーテクトってどんな企業?
ジーテクトは、「より軽く、より強い」車体の開発提案力と生産技術力を武器に、自動車産業における燃費や衝突安全性の向上を支えるグローバル企業。
簡単に言うと主に自動車のフレーム(人間でいう骨格)を作っている企業です。
EV車の普及に伴い使われる自動車部品も変化しますが、フレームはEVへ移行しても無くならない部品です。

またガソリン車からEV車へのシフトが進む中、EV専用フレーム、モーターコア、バッテリーハウジングなどEV車向けに研究開発を押し進めています。
売上はホンダ車向けが最多(約6割)となっていますが、近年はトヨタ車向けの比率(約2割)が増加しています。
得意先は他にSUBARU、マツダ・フォード、ジャガー・ランドローバー、BMWなど。
地域は日本、欧州、北米、アジア、中国、南米と様々な地域で事業を行っています。
基本情報(2022/5/19終値)
名柄名/名柄コード | ジーテクト/ 5970 |
---|---|
株価 | 1256円 |
一株配当/配当利回り | 58円 / 4.62% |
PER/PBR | (連)5.56/ (連)0.35 |
市場情報 | 東証プライム |
業種 | 金属製品 |
時価総額(百万円) | 55,178(百万円) |
業績の推移
株価
こちらは10年チャートです。
2018年をピークに伸び悩んでいますが、10年で約2倍に成長しています。

こちらは1年チャートです。
この1年は下落が続いています。

売上高・営業利益
コロナ禍で売上高、営業利益共に下落しています。

急激な生産変動・労働市場の逼迫・物価高騰等のコスト高により、日本と北米市場が赤字となっている影響が大きいです。
反対に欧州、南米、アジア市場は好調に推移しています。
来期は全市場黒字転換により、売上高は過去最高、営業利益も回復基調の予想となっています。
営業利益率
営業利益率はコロナ以降大きく下げています。
こちらも原因は日本と北米市場の急激な生産変動・労働市場の逼迫・物価高騰等のコスト高です。
今後コスト増を価格に転嫁出来るかが焦点になります。

EPS
2020年コロナの影響で大きく下落していますが、今期も大幅に戻しています。
コロナ前までの回復とは行きませんが、来期も順調に増加の予想です。

ROE・ROA
ROE・ROAもコロナで大きく下げましたが、少しずつ戻してきています。

業種や資産状況によっても変わってきますが、一般的にROEは10%以上、ROAは5%以上あれば優秀とされています。
財務状況の推移
自己資本比率
近年は50%超えと問題のない数値になっています。

利益剰余金
利益剰余金は年々積み上がっています。

財務は安定していますね。
CF(キャッシュフロー)の推移
営業活動によるCF
安定的に推移しているとは言いづらいですが常に黒字をキープしています。

営業活動によるCFは本業による稼ぎを表します。
プラスになっていれば、本業でしっかりキャッシュを残しているということを表していて、安定的に伸びているのが望ましいです。
現金等
今期資金調達により増加も問題なく推移しています。

配当推移
一株配当
12期連続の増配を続けています。
また来期は配当予想58円と13期連続の増配予想となっています。

配当性向
配当性向はコロナの減益時にも約37%、今期約26%と余裕のある水準となっています。
来期も約26%の予想と今後の増配余地も十分な銘柄です。

株主優待
株主優待基準日:3月31日
100株の長期保有で最大3000円相当のクオカードがもらえます。(現在株価で優待利回り最大約2.38%)

高い優待利回りは魅力的ですが、近年オリックスやJTなど優待の廃止や改悪が増えています。
優待品も自社商品(券)などではなくクオカードの為、今後の改悪の可能性も考慮したいところです。
投資判断

- ガソリンからEVに移行しても無くならない部品
- 売上高は順調に推移も営業利益率は伸び悩む
- 急激な生産変動・労働市場の逼迫・物価高騰等のコスト高
- 12期連続増配と株主還元に積極的。
- 高い総合利回り【配当と優待を合わせ約7%(3年以上保有)】
近年はEV事業に積極的な投資を行っています。
またフレームという絶対に必要な部品を取り扱っているのは強みでもあります。
半導体不足による自動車減産、労働市場の逼迫・物価高騰等のコスト高を利益に転嫁出来るかが今後の焦点になります。
個人的には配当性向にも無理のない連続増配株として安値ではコツコツ購入を続けていきたいと思います。

投資は自己責任です。
ご自身のリスク許容度の範囲内での投資を心がけましょう。
また保有株の決算を確認する事はとても大事です。
決算を確認し状況を把握する事で、メンタルの支えにもなります。
厳しい相場が続きますが投資を継続していきたいですね。
終わりに
日本株の投資には1株単位で買える証券会社がおすすめです。
私はSBIネオモバイル証券を利用し一株ずつ購入しています。
指値での購入はできませんが、月の投資額が50万円以内なら手数料が安くおすすめの証券会社です。
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