今回の保有株銘柄分析は、日本ケアサプライ(2393)。
配当利回り4.67%(2022年6月29日現在)の高配当株で、高齢化社会の恩恵を受ける福祉関連株です。
まずはどんな企業か知るところから始めていきましょう。
日本ケアサプライってどんな企業?

日本ケアサプライは、福祉用具レンタル卸のリーディングカンパニーです。
1998年介護保険制度開始に先立ち、日本初の福祉用具レンタル卸企業として設立。
介護保険の対象となる電動ベッド、車いす、入浴補助用具などの福祉用具を、地域の福祉用具貸与事業者(以下、グリーンケア取扱店)にレンタルまたは販売。
福祉用具をグリーンケア取扱店に卸し、さらにグリーンケア取扱店がご利用者に貸し出す事業モデルです。
使用後返却された福祉用具を洗浄・消毒・検品・修理して、再びグリーンケア取扱店に貸し出すリサイクルシステムを構築。
現在は生活支援物品、食事サービスなどをご利用者までお届けする、高齢者生活支援サービスも行っています。
基本情報(2022/6/29終値)
名柄名/名柄コード | 日本ケアサプライ/ 2393 |
---|---|
株価 | 1,500円 |
一株配当/配当利回り | 70円 / 4.67% |
PER/PBR | 14.57(連結)/ 1.50(連結) |
市場情報 | 東証スタンダード |
業種 | サービス業 |
時価総額(百万円) | 24,514(百万円) |
業績の推移
株価
こちらは10年チャートです。
10年で約3倍に成長。

こちらは1年チャートです。
下落基調ですが直近は持ち直しています。

売上高・営業利益
売上高、営業利益ともに、順調に成長。
2022年3月期の売上高は過去最高を記録。2023年3月期も過去最高予想。
反対に営業利益は、2021年3月期をピークに伸び悩んでいますが、要因は今後に向けたポジティブなものとなっています。
- レンタル売上の増加に伴い、レンタル資産の購入による減価償却費や物流費の増加
- 将来を見据えての人員数の増加による人件費の増加
- 営業拠点の新設、移転による開発費用の増加

営業利益率
営業利益率は近年は8%前後で安定推移。

EPS
長期では順調に成長。
2023年3月期は前期比で減少の予想となっています。

ROE・ROA
ROE・ROAは高い自己資本比率ながら、優秀な水準で安定的に推移。

業種や資産状況によっても変わってきますが、一般的にROEは10%以上、ROAは5%以上あれば優秀とされています。
財務状況の推移
自己資本比率
常に約70%と高水準で推移。

利益剰余金
利益剰余金は順調に積み上がり良好な推移。

CF(キャッシュフロー)の推移
営業活動によるCF
2017年3月期以降はプラスで推移。
安定しているとは言い難いが、今後のキャッシュフローの拡大に期待。

営業活動によるCFは本業による稼ぎを表します。
プラスになっていれば、本業でしっかりキャッシュを残しているということを表していて、安定的に伸びているのが望ましいです。
現金等
大きく増加しているわけではありませんが、有利子負債はほぼなし。
またレンタル資産が大きく増加していることから、事業拡大に利益を振り分けている。

配当推移
株主還元に関する基本方針
当社は、株主に対する利益還元を経営の重要な施策として位置付けており、業績に対応した配当を行うこと、また、業容拡大を図るため設備投資を積極的に行うなど事業基盤を強化する観点から、内部留保を充実させることも併せて勘案したうえで、配当を決定することを基本方針としております。
配当の回数につきましては、年1回の剰余金の配当(期末配当)を行うことを基本方針としており、その決定機関は株主総会であります。また、当社は、「取締役会の決議によって、毎年9月30日を基準日として、中間配当をする ことができる。」旨を定款に定めております。
一株配当
途中減配はあるが2016年3月期以降は増配または維持を続けています。
2023年3月期は70円と増配予想になっています。

配当性向
配当性向は50%前後で推移。
2023年度3月期配当性向(予想)は68%と高くなる見通し。

まとめ
(引用:日本ケアサプライ中期経営期計画)
- 福祉という分野は高齢化が進む日本で成長の見込める分野
- 事業投資、業務拡大による今後の成長に期待
- 2025年3月期までの中期経営計画の間は利益にかかわらず、70円の配当を維持することが目標値
- 配当性向が上がってきている(2023年3月期68%予想)
日本の総人口約1.2億人に対し、65歳以上人口は約3600万人(2025年の推測値)。
また今後も更なる高齢化が進む中で、EPS成長による株価上昇と増配に期待。
高い配当性向と今後の成長をどう考えるかにより、投資判断の分かれる銘柄かと思います。
個人的には期末一括配当のため、株価が下げるタイミングがあれば、決算を確認しながらコツコツ購入していこうと考えています。
終わりに
投資は自己責任。
購入判断の参考になれば幸いですが、ご自身のリスク許容度内での投資を心がけましょう。
日本株の投資には、1株単位で買える証券会社がおすすめです。
単元だと金額が大きくなるので、少額から投資が出来るのは大きな利点になります。
私はSBIネオモバイル証券を利用し一株ずつ購入しています。
指値での購入はできませんが、月の投資額が50万円以内なら、手数料が安くおすすめの証券会社です。
指値での購入を優先される方には、LINE証券がおすすめ。
どちらも一長一短あるので、興味のある方は下記記事が参考になります。


日本ブログ村に登録しました。投資ブログをクリックで応援頂けたら嬉しいです。
最後までお読み頂きありがとうございました。


名柄分析-1-320x180.jpg)
