
今回の保有株銘柄分析は、KDDI(9433)。
皆さんご存知のauブランドの携帯電話や、光通信などの総合通信大手企業です。
最近では2022年7月初頭に、通信障害という悪いニュースで話題になりました。
しかしそんな状況でも、株価は大きく下げることもありませんでした。
現在は通信事業だけでなく、物販や金融事業などの非通信分野を伸ばし、通信の企業からライフデザイン企業への変革を遂げています。
結論から言うと私自身この記事を書いていて、改めて永久保有に値する銘柄だと再確認することができました。
それではどんな銘柄か詳しく見ていきましょう。
基本情報(2022/7/5終値)
名柄名/名柄コード | KDDI(株)/ 9433 |
---|---|
株価 | 4,304円 |
一株配当/配当利回り | 135円 / 3.14% |
PER/PBR | 13.86(連結)/ 1.91(連結) |
市場情報 | 東証プライム |
業種 | 情報・通信 |
時価総額(百万円) | 9,917,189(百万円) |
KDDIの事業内容は?
KDDIの事業は大きく3つのセグメントに分かれています。
①パーソナルセグメント
個人のお客さまを対象に、スマートフォン・携帯電話などのモバイル通信サービスや「auひかり」をはじめとする固定通信サービスを提供。
通信サービスとコマース、金融、エネルギー、エンターテインメント、教育などのライフデザインサービスをより一層拡充・融合により新しい体験価値の提供を目指している。
現在の成長分野は金融事業及び、次項のビジネスセグメント。

②ビジネスセグメント
大小さまざまな企業及び、地域が対象。
多様な価値観を持つパートナーとの連携による新たなビジネス価値を創出。
スタートアップ企業とも連携し、社会にインパクトのある新たな事業の創出を目指す。
ネットワーク上にAI・IoT・セキュリティ・データ分析などグループの持つリソースを結集し、お客さまのビジネスの変革に貢献し続けることを目指している。
ビジネスセグメントの主な内容は以下。
KDDI「IoT世界基盤」
KDDI「IoT世界基盤」は、IoTデバイスを通じて収集したデータを蓄積・分析する「データサービス」、ニーズに合わせた通信回線と回線管理環境を提供する「コネクティビティサービス」、各国の周波数や関連法規制を調査・IoTデバイスに関わる認証取得を代行する「プロフェッショナルサービス」を中心にさまざまなパートナー企業のアセットを組み合わせ、お客さまのグローバル展開を支援するビジネスプラットフォーム。
トヨタの「つながるクルマ」が有名。

120を超える国や地域でIoTを利用可能。

「KDDI DIGITAL GATE」
「KDDI DIGITAL GATE」は、デジタル変革を実現するために法人のお客さまとチームを組み、アジャイル開発を通じてエンドユーザーの潜在的な課題を発見し、最先端のデジタル技術を用いて課題に対するソリューションを素早く構築・検証する、5G/IoT時代のビジネス開発拠点です。
2018年9月の開設以来200社を超える企業が利用。
スタートアップ企業とのパートナーシップで事業創出

地域とのパートナーシップで地方創生を推進
③グローバル
海外62都市100以上におよぶKDDIの海外拠点を通じて、世界規模でビジネスを展開する企業のICT(情報通信技術)をサポートしています。

業績の推移
株価
こちらは10年チャートです。
下値を切り上げながら10年で約5倍に成長。

こちらは1年チャートです。
株価は上昇基調で通信障害でも大きく下げることはありませんでした。

売上高・営業利益
売上高、営業利益ともに、右肩上がりで成長。
2022年3月期は、営業収益、営業利益ともに過去最高を記録。
また2023年3月期も過去最高予想となっています。

営業利益率
営業利益率は約19%前後と非常に高い値で推移。

EPS
EPSも安定的に右肩上がりで順調に推移。
2023年3月期は過去最高予想となっています。

ROE・ROA
ROE・ROAも非常に優秀な水準で推移。

業種や資産状況によっても変わってきますが、一般的にROEは10%以上、ROAは5%以上あれば優秀とされています。
財務状況の推移
自己資本比率
自己資本比率は40%以上と問題のない水準。

利益剰余金
利益剰余金は順調に積み上がり良好な推移。

CF(キャッシュフロー)の推移
営業活動によるCF
営業CFは長期的には右肩上がりで順調に成長。
営業CFマージンも20%以上と非常に高く良好推移。

現金等
現金等含め財務は問題のない水準。

配当推移
配当方針
KDDIは、2002年度より20期連続の増配を実現しています。「配当性向40%超」と「利益成長に伴うEPS成長」の相乗効果により、今後も、持続的な増配を目指します。
一株配当・配当性向
減配なく増配を続けています。
2022年3月期配当金は一株125円。
2023年3月期は135円と21期連続の増配予想となっています。


株主優待

毎年3月31日に、1単元(100株)以上を保有している株主は、「保有株式数」と「保有期間」に応じて、「au PAY マーケット商品カタログギフト」がもらえます。

KDDIの株主優待は個人投資家に大人気です。
しかし私個人は直近の株主優待に積極的な企業も含め、優待廃止の流れがあるので、あくまでもオマケとして捉えています。
優待の是非に関しては各々違うと思いますが、万が一廃止される際には配当もしくは自社株買いで、株主還元してくれると考えています。
まとめ(私の投資判断)
- 営業利益、EPSともに右肩上がりで推移(今期も過去最高予想)
- 高い営業利益率、ROE、営業CFマージン
- 高い増配率で20期連続増配中。21期連続増配予想。
- 高い株主還元意識
- 個人投資家に大人気の株主優待
KDDIは2023年3月期 (2022年度) から2025年3月期 (2024年度) までの中期経営戦略において、持続的な成長に向けた成長投資 (1株当たり当期利益 6年後1.5倍) や株主還元強化 (配当性向40%超、機動的な自己株式取得) を引き続き強化していくことを掲げています。
また配当方針に持続的な増配を目指すと記載されているところに、株主還元意識の高さが伺えます。
私個人としては、今後も長期的にEPSの成長と共に株価、配当金の上昇を受けれる銘柄との考えから現在保有中の株は永久保有をしていきます。
唯一残念なところは株価が高く買い増しがしづらいこと。
現状PER13.86倍と過去を振り返ると割安とは言えない水準です。
過去のPER推移を振り返ると、PER約10倍〜14倍の間で推移していることをふまえ、PER12倍、株価3720円、予想配当利回り3.62%を基準に決算や相場を見ながら買い増しをしていこうと考えています。
終わりに
投資は自己責任。
購入判断の参考になれば幸いですが、ご自身のリスク許容度内での投資を心がけましょう。
日本株の投資には、1株単位で買える証券会社がおすすめです。
単元だと金額が大きくなるので、少額から投資が出来るのは大きな利点になります。
私はSBIネオモバイル証券を利用し一株ずつ購入しています。
指値での購入はできませんが、月の投資額が50万円以内なら、手数料が安くおすすめの証券会社です。
指値での購入を優先される方には、LINE証券がおすすめ。
どちらも一長一短あるので、興味のある方は下記記事が参考になります。

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最後までお読み頂きありがとうございました。



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