今回の保有株銘柄分析は、シロアリ防除で全国NO.1企業のアサンテ(2393)。
下写真のようなテレビCMを見かけた方も、多いのではないでしょうか?

配当利回り4.06%(2022年7月7日現在)の高配当株で、「既存住宅の長寿命化」を支援する政府の方針に合致する企業です。
まずはどんな企業か詳しく知るところから始めていきましょう。
アサンテとはどんな企業?
事業内容

アサンテは、白蟻防除の国内最大手企業。
主に木造住宅を対象に、白蟻防除、湿気対策、地震対策。
ホテル、飲食店、オフィス等を対象に、害虫防除、害獣防除や、病院などを対象に殺菌消毒等の衛生対策を行なっています。
また、JAと業務提携することで、地域密着型の営業活動を行い、信用力で他社との差別化を図っている。
また一部の事業を除き、外注や業務委託を使わずに自社で作業することで、安心・安全・高品質を守り、環境保全という観点から、社会貢献と企業価値の向上を目指している。
基本情報(2022/7/7終値)
名柄名/名柄コード | アサンテ/ 6073 |
---|---|
株価 | 1,527円 |
一株配当/配当利回り | 62円 / 4.06% |
PER/PBR | 17.57(連結)/ 1.45(連結) |
市場情報 | 東証プライム |
業種 | サービス業 |
時価総額(百万円) | 18,856(百万円) |
業績の推移
株価
こちらは10年チャートです。
10年で約2倍に成長。

こちらは1年チャートです。
下落基調ですが直近は持ち直しています。

売上高・営業利益
2022年3月期は減収・減益。
訪問営業により営業活動を行なっている企業のため、コロナ禍で訪問営業の停止、消費マインド低下の影響を受ける結果に。
そんな厳しい環境下でも、既存顧客の更新、白蟻防除は増加。
2023年3月期は増収・増益の予想もコロナ禍前よりは低い数字となっている。



営業利益率
営業利益率はコロナ禍で減少も、近年は10%前後と問題のない水準。

EPS
EPSはほぼ横ばいで推移していたが、2022年3月期はコロナ禍で大きく下落。
一昨年買収したハートフルホームの、のれん代減損処理の影響も大きい。
2023年3月期は前期比で増加の予想となっています。

ROE・ROA
ROE・ROAは高い自己資本比率ながら、優秀な水準で安定的に推移。
2022年3月期は大きく下げるも、2023年3月期は問題のない水準に回帰する予想となっている。

業種や資産状況によっても変わってきますが、一般的にROEは10%以上、ROAは5%以上あれば優秀とされています。
財務状況の推移
自己資本比率
常に約80%と高水準。


利益剰余金
利益剰余金は順調に積み上がり良好な推移。

CF(キャッシュフロー)の推移
営業活動によるCF
近年は減少していますがプラスを維持。
今後のキャッシュフローの拡大に期待。

営業活動によるCFは本業による稼ぎを表します。
プラスになっていれば、本業でしっかりキャッシュを残しているということを表していて、安定的に伸びているのが望ましいです。
現金等
大きく増加しているわけではありませんが、有利子負債も少なく問題なし。

配当推移
一株配当・配当性向
減配なく増配または維持を続けています。
2023年3月期は62円と配当維持の方針。
コロナ禍でのEPS減少に伴い、配当性向が高くなっている。
今後のEPS成長に期待。

株主優待
1単元(100株)以上保有株主は、三菱UFJニコスギフトカードが年間2,000円分(3月、9月)贈呈されます。

まとめ
コロナの収束はまだ当分先と思われるが、ウィズコロナへの移行で業績改善が進むことが見込まれる。
2023年3月期以降は増収・増益の見通し。
中期経営計画を見ると2025年3月期には、ほぼコロナ前の業績まで戻る予想となっている。
「既存住宅の長寿命化」を支援する国策にも合致する他、潜在需要も大きいため2025年以降の成長にも期待したい。


- ウィズコロナと共に、業績改善に期待
- 「既存住宅の長寿命化」を支援する国策にも合致
- 配当性向は高くなっているが、減配なく株主還元意識は高い
- 今後の業績回復によるEPS成長・増配に期待
高い配当性向とコロナ禍での業績の低迷により、投資判断が分かれる銘柄だと思います。
個人的には現在の水準(配当利回り4%超え)では、市場動向を見ながら購入していきたいと考えています。
終わりに
投資は自己責任。
購入判断の参考になれば幸いですが、ご自身のリスク許容度内での投資を心がけましょう。
日本株の投資には、1株単位で買える証券会社がおすすめです。
単元だと金額が大きくなるので、少額から投資が出来るのは大きな利点になります。
私はSBIネオモバイル証券を利用し一株ずつ購入しています。
指値での購入はできませんが、月の投資額が50万円以内なら、手数料が安くおすすめの証券会社です。
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どちらも一長一短あるので、興味のある方は下記記事が参考になります。


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最後までお読み頂きありがとうございました。


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